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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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慣習地所有法改定の動き(パプア・ニューギニア)

セントラル州の伝統的土地所有者Dr.Rageauは、統合地権者団体(ILG- integrated land groups)が放置されている慣習地の登記や所有権問題を前向きに検討していることを歓迎している。憲法と法律改正委員会のDr.Kwa事務局長は、現在登記されている18,000人の地権者団体の登記を抹消し、5年間の検討期間を与え、新しく組織を改編してILGに登記してもらうことになると述べている。また、Dr.Kwaは2009年以降ビジネス、その他の目的で売却した土地は違法だとしている。そして、以後、慣習地の売却は認可せずリースのみとし、所有権は国ではなく地権者に付与される。しかし、国は土地を調査して登記を記録し、保管すると述べている。現行法律では、地下6フイート以下の土地は国所有とし、地権者の区画を国が利用する場合、樹木、狩猟地、菜園などが補償される。慣習法財団(PNG Customary Law Foundation)のメンバーでもあるDr.Rageauの立場は、PNGの慣習法(customary law)では先住民が国土の97%を所有しており、その地下資源の所有権も地権者にあるという多数意見を代表している。

(Post Courier/ July 2,13)