政府は3億5,760万パアンガ(2億200万米ドル)の新年度予算案を発表した。うち援助国など海外からの援助等資金が54.4%を占め、自立には程遠い。IMFはこの5月トンガの借款返済能力をhigh riskからmedium riskに変更したため、これまで100%無償供与で受けられた資金は、今後50%を返済しなければならなくなる。そのため、世銀の資金を使って計画している光ファイバー通信ケーブル網設置の経費1億9,200万米ドルのうち、半額の返済義務を負うが、政府はその能力は無いとして、high riskに戻してほしいとIMFに訴えている。毎年1億米ドルを超える海外出稼ぎ等からの資金送金が世界的な不況で半減、政府企業からのコミッションも減少しており、歳入が増えないのに、歳出が増加しており、地方では社会不安が増加している。利子だけだった中国へのヌクアロファ再建資金返済は、これからは元金も返済しなければならず、国内経済の活性化が緊急の課題である。
(Matangi Tonga/ June 11, 13)