年齢とともに増加し、45歳から54歳のグループで最も多く、死亡率も高いのが非感染症疾患(NCD)であるが、保健省の段階的調査(step survey) によると、バヌアツでは都市部でも地方でも50%の住民が肥満でNCDとなる危険性が高い。調査では、高血糖が21%、高血圧が30%、高コレステロールは36%で、45歳~54歳グループがその50%を占める。喫煙者は、男性が46%、女性が4%。アルコール飲用者は男性が12%、女性が2.4%となっているが、この数字はカヴァの飲用(男性68%、女性18%)が多分に影響している。NCDの内訳をみると、心血管疾患、脳出血、糖尿病、癌、慢性肺呼吸疾患が多く、煙草、不健康なダイエット、運動不足、アルコール飲用などが要因となっている。しかも、三つ又はそれ以上の疾患を持つ患者が22%を占める。10年後には総人口の11.4%の男性、4.9%の女性のリスク要因所有者のうち、30%以上が心血管疾患になると予測されている。NCD患者は急速に増加しており、将来70~75%がNCDに関係した要因で死亡するとみられる。
(Vanuatu Daily Post/ April 3, 13)
バヌアツ
【経済・社会動向】
国民の半数が太りすぎ(バヌアツ)
2013.04.23