ADBの経済調査によると、2013年の経済活動において対外債務返済が国家財政に重荷となるとしている。2012年には援助国から2,200万米ドルの資金援助があり、GDP成長率が3%となったが、援助がなければ1%のマイナス成長であったとみられる。政府は、援助資金の減少で2013年の成長率を約1%と予測、高度の資本支出により総支出が7.7%増加するとしている。2012年9月に高齢者給付金制度(Social Benefits Scheme)が導入され、75歳以上の2,082人の高齢者を対象に月額65米ドルが支払われることになった。同時に公務員給与引き上げと債務拡大が必要なサービス支出を抑える形となっている。政府の債務はGDPの45.1%と、世銀やIMFの勧告水準額を40%も超過している。その90%以上が対外債務である。民間債権も減少しているが、プラス成長が見込めるのは観光部門で、2012年にはニュージーランドからの観光客が急増、豪州からの観光客も23%増加した。
(Matangi Tonga/ Jan.4, 13)
トンガ
【経済・社会動向】
対外債務返済が重荷に(トンガ)
2013.01.21