合同国境パトロール隊が、逮捕したフィリピン漁船員に対して、キンベ地方裁判所は有効なパスポートとビザを保持していないとして、一人当たり3,000キナ(1,428米ドル)の罰金刑を科した。処罰を受けたのは、フィリピン籍126人、台湾籍2人の128人は罰金が支払われるまで、乗り込んでいた7隻の漁船に拘束されることになった。しかし、被告側弁護人が漁船員のパスポート、ビザの携帯不用を明記した「アクセス協定書」写し並びに警察長官からの手紙の写しと「協定書」を確認した法務局の手紙の写しを提出、拘留されている漁船員の釈放を求めたところ, これが受理されたため全員釈放された。漁船員の逮捕当時、漁業相をはじめとする漁業関係当局の幹部はマニラの中西部太平洋漁業委員会に出席していて留守であった。協定書では、フィリピン国旗を掲げた漁船の乗組員が船から離れたり、上陸しない限りPNG法の適用外であると謳っている。今回の事件は地方レベルでの国際法理解が不十分であることを露呈し、両国間の外交問題にまで発展する可能性もある。
(Post Courier/ Dec.12, 12)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
128人の漁船員釈放(パプアニューギニア)
2012.12.25