豪州最高の科学機関、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO-Commonwealth Scientific and Industrial Research organization) の環境、開発チームのリーダー、James Butler氏によると、PNGの人口増加が気候変動よりも、地域社会に与える脅威が大きいと指摘している。世銀が2011年実施した人口調査では700万人を超えており、2000年から180万人増加している。気候変動や天然資源開発等が増加した人口に与える影響が大きく、特に海岸地域居住者に大きなプレッシャーとなる。オセアニアでは、津波、地震、火山爆発などの自然災害が多く、人口増加はこれら災害の被害を受ける脆弱性が高くなり、電気や水道の供給も追いついていない。例えば、西ニューブリティン州には、被害を受けやすい複数の地区がある。そこは人口が集中しやすい海岸部であり、近くの小島である。これら地区の安全を守るには特別対策が必要である、とバトラー氏は述べている。
(Radio Australia/ Oct.2, 12)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
人口増加が地域安定に脅威(パプアニューギニア)
2012.10.15