幾つかの理由から今回の総選挙は歴史的な選挙と言われているが、ブログ、フェースブック、ツイッターなどのいわゆる社会メディアの役割が大きな影響を与えている。Sharp Talkというフェースブックでは2人の首相が連立して争って、国会が危機に陥ったとき、オンラインを通じて交わされた会話で種々な解決策が飛び交った。Transparency Internationalと教会グループが呼び掛けた対話では、2人の首相双方の話し合いによる解決を求める声が多かった。社会メディアのお陰で多くの人が政治問題に意見を述べるという変化がみられた。Sharp Talkは当初3?4000人であったユーザーが、国会の混乱時には約6,000 人に膨れ上がった。人々は積極的に情報を得、問題の背景を知ることができ、以前のように情報から隔離されることはなくなった。これまでのメディアの報道と違って社会メディアは瞬時に伝わり、国民の政治意識も変わりつつある。特に、35歳以下の若者層が社会メディアの主なユーザーで、オニール首相の年代にも影響を与えている。関係者の話ではフェースブックの浸透率は全人口の約1.8%ぐらいだが、インターネット利用者の約80%がフェースブックを利用しているという。
(Radio Australia/ July 5, 12)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
社会メディアが選挙活動に影響(パプアニューギニア)
2012.07.17