新設間もない内務省は労働問題も担当するが、豪州から打診されている綿花、砂糖、観光・ホテル、鉱山等での手作業労働者派遣について検討するため、ヴァエア担当相が渡豪する。ただ、女性の派遣要請が多いことが問題だとしている。現在実施されているニュージーランドへの労働者派遣の内8%はトンガの女性で、派遣期間中妊娠するなどの問題が生じている。季節労働者派遣制度はニュージーランドが2008年、豪州が2009年から始め、果物や野菜の採取が主な仕事である。1週間の労働時間は豪州が多く、時間当たり手当も豪州が多い。離島の家族からは、夫、息子、娘等がとっくに豪州やニュージーランドで働いていると思っていたのに、数ヵ月経ってもまだヌクアロファにいて、ビザや航空券の発行を待っているのは問題だとの意見もある。いずれにしても、政府は両国からの雇用機会提供を受け入れていく姿勢である。
(Matangi Tonga/ May 16, 12)
トンガ
【経済・社会動向】
豪州への季節労働者派遣検討(トンガ)
2012.05.29