4月1日フィジー西部地域を中心に上陸したサイクローンがかつてない雨量をもたらし,ビチ・レブ島に大きな被害を出した。3人が死亡、3人が行方不明で、99か所の避難所に8,000人が避難した。政府は西部地域に災害事態宣言を出し、救助、復旧活動を開始しているが、まだ天候は回復せず、2009年1月の大洪水を上回る被害となっている。道路は寸断され、航空便も飛行中止、コーラル・ビーチに滞在中の観光客はホテルに缶詰め状態にある。
(Fijilive/April 2)

洪水による11,000人にのぼる西部、中央地域の避難者に24時間態勢の救急活動が行われている。電気も水も切断された避難所も多く、ナンディでは12時間に200ｍｍ以上の雨量を記録した。サイクローンは去ったが多くの学校はまだ開校していない。豪州、ニュージーランドは赤十字やユニセフを通して援助を申し出ている。
(RNZI/ April 3)

情報省は、ナンディの中心街の交通を5日いっぱい遮断し、がれきの撤去に当たると発表したが、ビジネス活動が通常に戻るにはまだ数日かかるとみられている。さらに、停電が続いており、飲料水の供給も緊急の課題になりつつある。
(RNZI/ April 4, 12)