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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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300億米ドルの国家福利基金設立(パプアニューギニア)

オニール首相が議会に提出した国家福利基金(Sovereign Wealth Fund)が議会の圧倒的多数で承認された。基金は建設が進むLNG開発計画完成と共に国家に入る利潤を有効活用するもので、まず1,000億キナを組み入れる。現行レートでは約300億米ドルだが、国家予算の約10倍に相当する資金である。将来、第二のLNG計画、その他開発資源により得られる利潤を積みたして行く予定であるが、その金額は天文学的な数字となる。積立資金はアフリカの二の舞にならないよう将来の経済減速に備えるもので、人口増加、高失業率、高非識字率、就業・教育機会の少ない青年層増加等への対策に有効活用していく。オニール首相は、過去にブーゲンヴィル鉱山、Ok Tedi鉱山等からの利潤が国民生活向上に役立てられてこなかったことを反省しなければならないと述べている。
(Post Courier/ Feb.25, 12)