人口問題を研究しているオークランド工科大学のベッドフォード教授は、海面上昇ばかりでなく、過剰人口とそれに伴う失業問題で長期的にみて、ニュージーランドや豪州に人口流入が始まると危惧している。今、キリバスとソロモン諸島で人口増加が気候変動による海面上昇とともに深刻化しており、ニュージーランドと豪州が、知識、技能をもつ人たちの格好の移住対象国となるだろうと述べている。教授は、例えば、ソロモン諸島の都市人口は現在約110,000人で、50年前1959年のソロモン全体の人口125,000人に匹敵している。メラネシアでは過去都市化現象は緩慢であったが、最近は都市への人口増加が進んでおり、都市化への対策が必要だとしている。
(Radio Australia/ July 6, 11)
太平洋地域
【経済・社会動向】
島嶼国の不安材料は過剰人口と失業問題(太平洋地域)
2011.07.06