8月21日、中国Sichuan Universityで講演したバイデン米副大統領が、「米国は太平洋に持つ特有の機能を維持していく。過去60年間、米国の影響力により、アジアの安定が続いてきたが、そのことが結果として、中国にとっても外国からの脅威を心配することなく、国内成長に邁進することにつながった。米国がアジアの安定に引き続き関わることで、アジアが世界経済と国際問題により大きな役割を果たしていくだろう」と述べた。副大統領は、イランと北朝鮮による核保有を排除するため、米国と中国はアジアで共通の利害関係をもつと発言した。また、米議会で財政赤字削減のため議論されているグアムの米軍基地縮小論に言及しなかったことで、グアムのカマチョ知事は基地拡充政策に変わりはないと期待感を示している。バイデン副大統領はモンゴルに立ち寄り、日本を訪問して帰国する。
(Pacific Daily News/ Aug.23, 11)
太平洋地域
【経済・社会動向】
バイデン米国副大統領が太平洋覇権維持を強調(太平洋地域)
2011.08.23