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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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「ダークウェーブ」研究、海中の光遮断現象が生態系に深刻な影響(太平洋諸島)

ニュージーランド主導の研究により、海中で光が堆積物などによって遮られる新たな現象「ダークウェーブ(darkwave)」が定義され、海洋生態系に広範な影響を与えることが示された。短期間ながら食物連鎖全体に影響し、気候変動による嵐の増加で、当現象が頻発する可能性がある。Waikato大学とCanterbury大学の研究者らは、Hauraki Gulf、East Cape、Californiaの最大16年分のデータを分析し、海藻林や海草、魚類、海洋哺乳類に深刻な影響が出ることを確認した。研究代表のThoral氏は、「光や光合成に依存する生物だけでなく、狩りや行動に光を必要とする種にも影響する」と述べた。ダークウェーブは以前から存在していたが、明確に定義されたのは今回が初めてであり、主因は農業や林業、豪雨などによる堆積物の海洋流入だという。2023年のサイクロンGabrielleの年は、特に発生が多かった。一部の事例では最大2ヶ月続き、海底にほとんど光が届かない状態となった。河口付近で影響が強いが、数10kmに及ぶ場合もある。藻類や植物プランクトンの増殖も要因とされ、海洋熱波との関係は、今後の課題となっている。明確な定義ができたことで、世界各地との比較研究が可能になり、現在、研究チームは海中サウンドスケープの解析を用いたダークウェーブ前後の魚種変化を調べている。人為的要因を抑えるため、土地利用の改善や森林再生が有効だと結論づけている。(Radio New Zealand/JAN13, 2026)

https://www.rnz.co.nz/news/environment/583850/darkwaves-new-research-sheds-light-on-underwater-phenomenon