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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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太平洋貿易協定「PACER Plus」が5年間延長へ(太平洋諸島)

太平洋地域の経済連携協定「PACER Plus」は、ソロモン諸島での閣僚会合を経て、5年間延長されることになった。当協定は10ヶ国が加盟しており、今後20年かけて関税・貿易障壁を削減しつつ、オーストラリアとニュージーランドからの投資を確保する枠組みである。オーストラリアとニュージーランドは、追加でUS$20Mの拠出を発表した。ニュージーランド代表のSimpson氏は、加盟国が実際に利益を得ていると強調した。しかし、パプアニューギニアは参加を拒否し、フィジーも無期限の留保となっている。中国が独自の経済協定を進める中で、当地域の地政学にも影響しているといえる。PACER Plusの総予算は累計約US$42Mで、今回の追加は貿易障壁解消や事業環境の改善に充てられる予定となっている。Simpson氏は、供給網の統合を通じて小国にも投資機会が生まれると説明した。主な議題は、2030年から段階的に始まる関税削減の詳細調整と、その影響の緩和策であった。また労働力移動が中心的テーマであり、ソロモン諸島のManele首相は、既に3万人以上がオーストラリアとニュージーランドで働いているとして、制度の持続性と拡大のための追加支援を要求した。労働者の帰国が進まない問題や、家計への悪影響も議論され、島嶼国はオーストラリアとニュージーランドにさらなる受け入れ分野の拡大を求めた。ニュージーランドの委託でPACER Plusを評価した経済学者のBallingal博士は、「直接的な利益はまだ限定的だが、長期の発展支援として機能している」と説明している。フィジーは中国との経済協定を含む他国との交渉余地を確保したいとの思惑も大きく、PACER Plus加盟には踏み切れていない。この件に関して、Simpson氏は地政学的背景を否定しないものの、会議では正式議題にならなかったと述べた。(Radio New Zealand/DEC08,2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/581167/pacific-trade-pact-pacer-plus-extended-for-five-more-years