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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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「深海採鉱をめぐり、太平洋の指導者たちは非常に難しい立場にある」とTong元大統領(キリバス)

キリバスのAnote Tong元大統領は、RNZに対して、深海採掘の可能性が太平洋諸国に複雑な課題を突きつけていると語った。キリバス、ナウル、トンガ、クック諸島は、太平洋の国際水域にあるクラリオン=クリッパートン海域(CCZ)で特別な権利を持っており、スマートフォンや電池に必要なニッケルやコバルトを含む多金属ノジュールが存在する。Tong元大統領は80〜90年代にこの問題に関わっており、CCZは国家収入源として長く期待されてきたが、技術や経済性が整っていなかったという。現在では、クック諸島のBrown首相が深海採掘が奨学金やインフラ改善の財源になり得ると期待している一方で、Tong元大統領は気候危機への信念と経済的必要性の間で指導者が難しい判断を迫られていると言い、「自分が今も指導者だったら非常に悩んだだろう」と語っている。地域専門家のPenjueli氏(NGO DAWN)は、単純な収益期待に流されず、証拠に基づく包括的な分析が必要だと警告する。そして、まぐろ漁業の生息域への影響のように、他産業への影響評価が不足していると指摘した。また同氏はFFAやSPREPなどの地域機関が独立した分析を提供すべきであるとも言及している。同様に、Tong元大統領も科学的評価が不足しているとして、採掘開始時に誰が利益を得るのか、島嶼国が本当に恩恵を受けられるのかを明確にする必要があると主張する。また、同氏は採掘事故時の法的責任について各国が十分に理解していないことを懸念しており、次の収入源を模索する国々にとって重大な問題であると述べた。(Radio New Zealand/DEC09, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/581240/anote-tong-on-deep-sea-mining-pacific-leaders-in-a-very-difficult-position