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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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ニュージーランド向け農産物輸出拡大へ品質強化を推進(フィジー)

フィジーのTunabuna農業大臣は、同国の農産物をニュージーランド市場で拡大するためには「最高品質」であることが不可欠として、先月実施した1週間のニュージーランド視察に関する報告をした。同大臣はウェリントンとオークランドで輸入業者や高官らと会合し、現地市場で求められる基準、輸出プロセス、コスト構造、バイオセキュリティ要件などについて集中的に協議した。視察のタイミングに合わせ、試験輸出としてRipley Queen種のパイナップル3トンを11月5日にオークランドへ商業試験として出荷した。同大臣は、この出荷が「ニュージーランド当局の厳格なバイオセキュリティと品質要件をすべて満たした」と述べており、この成功を「フィジーの農業分野の回復力、専門性、創意工夫の証」と評した。通常、ニュージーランドはパイナップルの主要輸入先をフィリピンとコスタリカに頼っているが、Tunabuna大臣は今回の試験でフィジーのニュージーランド市場への参入の可能性があると言及し、輸出拡大が農村農家の実質所得向上につながり、コミュニティの生活向上や持続可能で包摂的な成長を後押しすると説明した。オークランドでの商談では、両国の協力強化、食品ロス削減、気候対応のための資金調達、気候変動に強い作物の共同研究、およびPACER Plus協定に関連する非関税措置といったテーマが議題になった。同大臣は、「農家の所得向上、食料安全保障の進展、商業農業のスケールアップ」を方針に掲げ、こうした目標達成に向けて両国間における協力関係は重要であると述べた。実際、フィジー産のタロイモ、キャッサバ、オクラ、豆類、タロの葉などは、既にニュージーランド北島の一部スーパーマーケットや小売店、マーケットで流通していて、サモアやトンガなどの太平洋諸国もニュージーランドへの農産物輸出ルートを確立している。(Radio New Zealand/DEC05, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/580972/fiji-pushes-to-grow-agricultural-exports-in-new-zealand