オークランドで開催された世界最大の先住民族教育会議WIPCE(The World Indigenous Peoples' Conference on Educatios)には、世界各地から3,000人以上が参加し、閉幕となった。異なる言語や伝統を持ちながらも、参加者からは強いkotahitanga(団結)を感じたとのコメントが寄せられた。2027年の開催地は、米国のハワイに決まった。当会議では教育を中心に、気候、健康、言語、政治、ウェルビーイングといった幅広いテーマが扱われた。Kanaka Maoliの教育者であるWong-Wilson博士は、WIPCEは世代を超えた知識保持者の集まりであり、対面での交流が不可欠であると言及した。「顔を合わせることがネイティブの文化であり、WIPCEは大きな共同体そのものである」と述べた。参加者の多くがこの場で「mana(manaとは太平洋島嶼国・地域で見られる原始的な宗教において、神秘的な力の源とされる概念)が再び灯った」と語り、先住民同士のつながりが強化されたと喜んだ。人や物などに付着して特別な力を与えるとされるが、それ自体は実体性を持たない。ハワイ、カナダ、アラスカ、オーストラリアなどからの代表者は、「共通する課題や文化的つながりを確認し合い、その癒しと希望を得た」という。Aboriginal Australianの教育者は、「問題は違っても教育分野では共通点が多い」と述べ、言語や文化、土地へのつながりが世界の先住民を結び付けていると語った。(Radio New Zealand/NOV20, 2025)
太平洋地域
【芸術・文化・スポーツ】
世界最大の先住民族教育会議WIPCEの閉幕(太平洋諸島)
2025.12.02