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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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オーストラリアが退き、次回気候サミットはトルコで開催(太平洋諸島)

オーストラリアは2026年の国連気候変動サミット(COP31)の開催を断念し、トルコのAntalya開催の案を受け入れた。3年にわたってオーストラリアのAdelaide開催を太平洋諸国と共に推進してきたが、2025年のブラジル会合での最終交渉で、トルコ側が譲歩せず、合意形成を優先したオーストラリアが開催国候補から撤退した。オーストラリアのBowen気候変動大臣は、「合意内容として、COP議長職をオーストラリアが務め、プレ会合を太平洋地域で開催する」と説明していた。これは、太平洋向け気候資金の誓約イベントにもなるといわれていた。その一方で、オーストラリア政府はこれまで巨額の準備費と政治的エネルギーを投入していたことから、今回の決定はオーストラリアのAlbanese政権にとって外交的打撃ともいわれていた。Albanese首相は「世界の気候交渉を主導できるのは大きな成果だ」と強調し、太平洋島嶼国の課題を優先できると述べていた。その反面、国内では開催費用の高騰を懸念する声があり、野党のLey氏は、「トルコはオーストラリア政府に大きな恩を売ったことになる」と批判した。これに対して、オーストラリア政府は支出は「ごくわずか」だと説明している。今回の決定は、オーストラリアのエネルギー政策を巡る議論が再燃する中で下されたものとなった。(Pacific Islands News Association/NOV20, 2025)

https://pina.com.fj/2025/11/20/australia-backdown-hands-climate-summit-to-turkey/