ニュージーランド政府は、クック諸島との資金拠出を巡る対立が同じ「Realm（自由連合圏）」に属するニウエとの関係に影響を及ぼすことはないと改めて表明した。先週、ニウエのTagelagi首相とニュージーランドのLuxon首相らがオークランドで会談し、双方は毎年首脳会談を行うことで合意した。また、領海・排他的経済水域（EEZ）・領空の自治、国民権利の維持を確認する「政治宣言（Political Declaration）」に署名した。ニュージーランドの外務省（MFAT）は、この宣言は両国関係が「良好に機能している」ことの表れだと説明した。当宣言には、Cook Islands含む他国との問題は、ニュージーランドとニウエの関係を損なわないと明記されている。さらに、当宣言ではニュージーランドがニウエに対して引き続き必要な経済・行政支援を提供すること、ニウエ国民が国内で成功できる環境を整える取り組みを推進することが約束されている。その一方で、ニュージーランドの外務省報道官は、ニュージーランドとクック諸島の関係はより困難な状況にあると述べ、ニュージーランドはクック諸島への約$30Mの支援を一時停止しているが、同国の国民生活に直結する医療・教育・人道支援などは継続している。（Radio New Zealand/NOV18, 2025）

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/579089/new-zealand-assures-niue-relationship-remains-unaffected-despite-cook-islands-funding-row