フィジーのTarakinikini国連大使が台北でHsiao副総統やLin外相と会談し、地域協力や気候変動対策などを議論した。これに対して中国が圧力をかけたとして、フィジーの台湾貿易事務所(Taipei Trade Office in Suva)はその「威圧」と非難した。中国外務省のMao報道官は、「訪台は『一つの中国』原則への重大な違反であり、フィジー政府に厳重抗議を行った」と述べた。これに対し、フィジー政府は「一つの中国政策」支持を再確認し、外交関係は主権と相互尊重に基づくと説明した。また、Suvaの台湾貿易事務所Chow代表は「台湾は民主的な主権国家であり、他国に圧力をかける行為は容認できない」と述べ、訪問は個人的かつ専門的立場でのもので、政府を代表したものではないと強調した。中国大使館は声明で「台湾は中国の一部であり、その地位は第2次大戦の勝利によって確定した」と主張している。現在、台湾と公式外交関係を持つ国は12ヶ国で、太平洋ではパラオ、ツバル、マーシャル諸島のみとなっている。ナウルは2024年に中国へ、ソロモン諸島とキリバスも過去に関係を切り替えている。(Radio New Zealand/NOV11, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/578459/taiwan-accuses-china-of-coercion-after-fiji-envoy-s-taipei-visit
フィジー
【中国・台湾進出動向】
台湾、フィジー外交官の訪台めぐり中国の「威圧」を非難(フィジー)
2025.11.18