ニューカレドニア観光業は、ニュージーランド航空（Air New Zealand）が約1年半ぶりにオークランドーヌメア線を再開したことで、回復への期待を高めている。運航は11月1日から週1便（土曜発）で再開されており、同路線は2024年5月ニューカレドニアでの大規模暴動を受けて運休していた。その暴動では14人が死亡し、被害額は22億ユーロを超え、国内総生産は13.5％減少するなど、経済が深刻な打撃を受けた。観光業の主力市場であるオーストラリアとニュージーランドからの旅行者数は激減し、2025年第1四半期の来訪者数は前年比62％減の9,670人と、過去30年で最低水準となっていた。ニューカレドニアの航空会社エアカレドニー・インターナショナル（Air Calédonie International: Aircalin）もオークランド便を週2回運航しており、観光局は両国市場でのプロモーション強化を計画している。ニュージーランド政府はニューカレドニアの情勢に対して、現在も「警戒レベル2（全4段階中）」としており、渡航者に対してはデモや集会を避けるよう呼びかけている。（Radio New Zealand/NOV03, 2025）

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/577596/air-new-zealand-resumes-auckland-noumea-flights-after-nearly-18-month-suspension