MENU閉じる

PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

Home > 太平洋諸島ニュース > 太平洋まぐろ委員会、ビンナガ漁の管理計画採択を目指す(太平洋諸島)

太平洋まぐろ委員会、ビンナガ漁の管理計画採択を目指す(太平洋諸島)

中西部太平洋まぐろ類委員会(Western Central Pacific Fisheries Commission: WCPFC)は、12月1日から5日にマニラで開かれる予定の年次会合で、南太平洋のビンナガ(Albacore tuna)の資源管理手続き(Harvest Strategy)を採択することを目指している。WCPFCの漁獲額は年間53億ドルに上り、太平洋諸島の経済に大きく貢献している。Tamate委員長は、2018年に暫定的な目標基準が設定されて以来、戦略策定に多くの年月をかけてきたと述べ、「マニラでの会合で南太平洋ビンナガ管理手続きが採択されることを期待している」と言及した。当手続きへの合意が長引いた理由について、同委員長は「必要な科学的情報や資源評価(Stock assessment)が整うのを待つ必要があった」と説明し、現在の過剰漁獲はなく、資源状態は良好であるという。しかし、経済面では課題が残っており、南太平洋におけるビンナガ漁業はフィジー、バヌアツ、クック諸島などで主要産業となっているが、収益性の低下が懸念されている。そのため、太平洋諸島フォーラム漁業機関(FFA)の加盟国は、7月に「南太平洋ビンナガ漁業の比例配分方式」を採択し、経済的持続性の確保を図っている。また、9月にはオンラインで第2回南太平洋ビンナガ管理ワークショップが開かれ、漁業影響の分析や改善策が議論された。同委員長は「現在、一部の延縄漁船団(longline fisheries)は苦境にあり、漁業回復のために条件を整える必要がある。2026年にはメバチまぐろ(Bigeye tuna)の管理手続き採択にも取り組む予定である」と明らかにしている。(Radio New Zealand/NOV06, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/578005/pacific-fisheries-commission-hopes-to-adopt-albacore-tuna-harvest-plan