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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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太平洋最大の援助国として独走(オーストラリア)

Lowy研究所による最新のデータによれば、オーストラリア(以下、豪州)は太平洋地域への援助額で他国を大きく引き離し、最大のドナーとしての地位を固めた。『Pacific Aid Map』によると、2023年の太平洋地域への開発資金は計36億米ドルで前年比16%減り、コロナ禍対応の緊急融資が減ったことが主因とされる。それでもオーストラリアは同年、地域全体の43%に当たる資金を拠出しており、ニュージーランド(以下、NZ)の4倍以上、他の西側諸国を大きく上回った。主任研究員のDuke氏は、「2028年までに、豪州は日本・NZ・米国・仏・独・英の6ヶ国の合計よりも倍近い支援を行うだろう」と述べた。今後、豪州は無償援助よりもインフラ融資を中心に拡大を続ける方針で、既に多くの太平洋諸国が高水準の債務を抱えているものの、「世界的な援助削減の中で地域を守る役割を果たす」としている。一方、中国の2023年の対太平洋支援額は約2億3000万ドルで、NZ・日本・米国を下回っている。但し、中国はキリバス、ミクロネシア連邦、パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツなどで2番目の二国間援助国の地位を維持している。当データによると、「中国は大規模融資から離れ、補助金型・地域密着型の小規模支援へと転換しており、より機動的なモデルに移行した」との分析がなされている。(Radio New Zealand/OCT30, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/576982/australia-outpaces-regional-neighbours-as-pacific-s-largest-donor