ニュージーランドのPenk国防副大臣は、チリで開催された南太平洋国防相会議(SPDMM)に出席し、太平洋諸国との防衛協力と地域安全保障の強化を目指すと表明した。毎年開催されるこの会議では、フィジー、パプアニューギニア、トンガ、オーストラリア、フランスの代表を含む太平洋地域の国防相や高官が集まり、集団安全保障、人道支援、防衛協力について話し合っている。今年で12回目を迎えるこの会議には、太平洋諸島フォーラム事務局(PIFS)の代表や、米国、英国、日本のオブザーバーも参加している。Penk国防副大臣は、「気候変動や自然災害がますます深刻化する中、ニュージーランドはユニークな立場にあり、太平洋における地政学的な競争もまた議論の焦点となることが予想される」と言及した。ニュージーランドは前回のSPDMMを主催し、PIFのWaqa事務局長が初めて出席している。Collins国防相は、この会議は貴重な対話の場であり、地域の優先事項を共有する重要な対話の場であると強調し、「将来に目を向けることで、私たちは防衛と安全保障の目標を設定し、戦略的競争の激化や気候変動など、私たちの地域が直面する課題に対応できるようにすることができる」と話した。ニュージーランド政府は国防能力計画(Defence Capability Plan)を進めており、Penk国防副大臣は「国家安全保障と地域貢献の両立が課題」と述べた。(Radio New Zealand/OCT21, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/576500/nz-aims-to-strengthen-pacific-defence-ties-at-key-ministers-meeting
ニュージーランド
【経済・社会動向】
太平洋の防衛力強化を目指す(ニュージーランド)
2025.10.28