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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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Manihiki海台の領有権承認で35万平方キロの海底権を獲得(クック諸島)

国連がクック諸島のManihiki海(Manihiki Platea)に関する大陸棚拡張の主張を承認し、クック諸島は追加で約35万平方キロメートルの海底資源の排他的権利を得た。これは大陸棚限界委員会(CLCS)が200海里を超える大陸棚申請の改訂版を勧告したことを受けたものである。初回申請は2009年、改訂は2021年に行われた。これにより、クック諸島の管轄海域は、合計231万平方キロに拡大した。排他的経済水域(EEZ)は196万平方キロのままだが、延長部分はEEZ北方の公海域にあたり、海面から底までの垂直断面を除いて、海底と地中の資源のみが対象となっている。外務・移民省(MFAI)によると、クック諸島は太平洋島嶼国として初めて、国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、すべての海洋境界と大陸棚の外縁を正式に確定することになる。外務・移民省代理長官のMitchell氏は、小国でも国際法と海洋外交でリーダーシップを示せると強調した。クック諸島インフラ省のKoteka氏も、「2009年からの政府や国際機関との協力の成果である」と称賛した。オーストラリア国立大学のRothwell教授は、「この承認により、クック諸島は深海鉱物を含む大陸棚資源の権利を拡大できる」と述べた。ただしMitchell氏は、「この海域に多くの海洋生物多様性があり、保全のための調査が必要である」と付け加えた。(Radio New Zealand/OCT15, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/576002/cook-islands-manihiki-plateau-claim-adds-350-000-sq-km-of-seabed-rights