パラオ(Whips Jr.大統領):世界は戦争状態にある。国防費は史上最高で、毎年3兆米ドルに近づいている。海岸は海水に浸食され、家は嵐で吹き飛ばされ、道路は豪雨で流されている。サンゴ礁はオーバーヒートし、魚は姿を消している。これが私たちの日々の戦いとなっている。来月ベレンで開催される国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)に先立ち、主要な炭素排出国は、1.5度の目標に沿った排出削減努力をしなければならない。また、太平洋諸国と連携し、オーストラリアが主催するCOP31は太平洋COPとすべきである。
ミクロネシア連邦(Simina大統領):UN80イニシアティブの下でのいかなる措置も、小島嶼開発途上国が直面する独自の脆弱性を反映したものでなければならない。FMSは海洋環境を含むプラスチック汚染を終わらせる世界的合意の達成に引き続き尽力する。また、21世紀の地政学的現実を反映できていない現在の国連安全保障理事会の構造に取り組むことが急務である。常任理事国という排他的な性質が不公平を生み、世界的な危機への効果的な対応を妨げている。
ソロモン諸島(Manele首相):国連憲章の原則が侵食され、一国主義の復活が憂慮され、多国間システムの根幹が脅かされている。ソロモン諸島が深い懸念を抱いているのは、世界が現在、過剰な武装を抱え、開発アジェンダへの支出を減らし、ますます軍事化姿勢を強めていることである。ソロモン諸島は、気候変動に関する国際司法裁判所の歴史的な勧告的意見を歓迎し、国連決議のフォローアップのための進行中のプロセスを支持する。また、ソロモン諸島は開発のための人工知能の責任ある利用、誤報との闘い、サイバーセキュリティ、データとプライバシーの保護を管理するためのガバナンスの枠組みを開発するための継続的な努力を支持する。(Radio New Zealand/Sep30, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/574554/what-pacific-island-leaders-told-the-un-general-assembly-about-climate-conflict-and-peace
ソロモン諸島
パラオ
ミクロネシア連邦
【経済・社会動向】
国連総会における太平洋諸島指導者たちの演説 ー2
2025.10.07