太平洋諸島フォーラム(PIF)の指導者たちは、年次サミットのためにホニアラに滞在しており、9月10日には基本方針に合意する予定である。PIF事務局の貿易アドバイザーであるPatternot氏は、この基本方針は法的拘束力を持たず、あくまで希望的観測に基づくものであると述べた。太平洋地域における労働移動の状況は、非熟練労働者の移動から、熟練または半熟練労働者の移動へと変化しつつある。助産師、高齢者介護など、労働者が資格を必要とする分野へとシフトしており、また、6カ月から9カ月の季節労働から、1年から4年の中期労働へとシフトしているという。この地域における人の移動の増加は、太平洋地域のリーダーたちによって以前から提唱されてきた。ニュージーランドは7月、太平洋地域からの訪問者を受け入れやすくするため、ビザの設定を変更した。PIF加盟国は、24ヶ月の間に何度もニュージーランドを訪問することができる。また、その期間内の12ヶ月のうち6ヶ月まで滞在できるが、18ヶ月のうち9ヶ月を超える滞在はできないと定められている。オーストラリアの観光ビザ、就労ビザ、学生ビザ、家族ビザを持っている人は、ビザを申請する代わりに、ニュージーランド電子渡航認証(NZeTA)を使ってオーストラリアからニュージーランドに最長3ヶ月滞在することができる。今年初め、ニュージーランド緑の党は、太平洋島嶼国からの訪問者にもビザなし渡航を拡大するよう政府に求める請願書を提出した。(Radio New Zealand/SEP09, 2025)
太平洋地域
【PIF関連動向】
太平洋諸島フォーラム首脳サミットで拘束力のない地域労働移動原則を承認へ(太平洋諸島)
2025.09.12