トンガの輸出は2025年第1四半期に前年同期比で激減したことが、政府の新しい数字で明らかになった。この数字によると、政府は2024年第1四半期から25.3%減となる合計170万トンガ・パアンガ(約734,000米ドル)の輸出収入を失ったという。輸出の内訳はキャッサバ、ヤムイモ、タロイモなどの根菜類が130万トンガ・パアンガ、カバが60万トンガ・パアンガ、魚類が60万トンガ・パアンガと、合計で輸出全体の3分の2近くを占めている。一方、輸入支出額は前年比12.6%増加、すなわち2,000万トンガ・パアンガ(860万米ドル)増加した。輸出総収入は500万トンガ・パアンガ、輸入総支出は1億7,710万トンガ・パアンガにのぼり、これはトンガのGDP(国内総生産)の約35%に相当する。これは米国がトンガの輸出品に対して、10%の関税と送金に対して1%の税金を課していることも影響している。パシフィック・ネットワーク・オン・グローバリゼーション(PANG)は最近の発表の中で、「この拡大する貿易不均衡は深刻化しており、輸出よりもはるかに大きく膨れ上がった輸入支出の構図が、トンガ経済の脆弱性を露呈している。ニュージーランドとオーストラリアを中心とする太平洋諸国への輸出から得られる収入は、2〜3週間分の輸入資金にしかならない。トンガが意味のある構造改革に取り組まない限り、送金、援助、有利子融資などの対外的な資金供給への依存は、貿易赤字の拡大とともに深まるばかりである。」と指摘した。(Radio New Zealand/SEP04, 2025)
トンガ
【経済・社会動向】
輸出収入が2025年第1四半期前年同期比25%減少(トンガ)
2025.09.05