オーストラリアとバヌアツは、オーストラリア連邦政府が今後10年間で約5億ドルをバヌアツに投入するという協定を間近に控えている。バヌアツ政府は、数ヶ月にわたる両国間の交渉の後、8月12日閣僚理事会がナカマル協定を検討することを明らかにし、この協定は来月両国によって署名される予定であると述べた。オーストラリア、バヌアツの双方が合意すれば、ナカマル協定は9月の調印に先立ち、8月14日最初の承認を受けることになる。Napat首相事務所は声明で、開発・安全保障協定による支援は、インフラ計画、経済開発、2024年12月17日の地震規模を想定した気候変動への耐性の取り組みなど、幅広い二国間問題をカバーすると述べた。オーストラリア政府関係者の一人は、この協定はバヌアツの発展を後押しすると同時に、中国からも精力的な働きかけを受けているバヌアツにおけるオーストラリアの戦略的立場を強化するものだと主張した。この協定では、オーストラリアは10年間で最大5億ドル（年間5,000万ドル）相当の拠出を予定しており、バヌアツにおける大規模データセンター、安全保障、気候変動支援、労働移動の促進、文化的なつながりの促進、デジタル接続の改善などに充てられる予定だ。しかし、協定の詳細が明らかにされていない部分もいくつかある。例えば、他の太平洋諸国が注視しているであろう渡航や移住に関して、オーストラリアがバヌアツに譲歩するかどうかはまだ明らかではない。また、バヌアツが安全保障面でオーストラリアとどのような約束をしているかも、まだ明らかになっていない。Wong外相の報道官は、ナカマル協定に関する話し合いは 「進展している 」としながらも、「双方にまだやるべきことがある 」と述べている。（Radio New Zealand/AUG13, 2025）

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/569802/australia-and-vanuatu-close-to-signing-nakamal-agreement-worth-500m