パプアニューギニア(PNG)は、オーストラリア最大の軍事演習の一環として、初めて訓練を実施する。7月13日に第11回目の反復訓練が開始されたTalisman Sabre演習には、PNG、フィジー、トンガを含む19ヶ国から3万人以上が参加している。この戦闘訓練では、実弾射撃訓練、空中戦、水陸両用上陸を含む海上作戦が行われた。Massey大学のPowles准教授(防衛・安全保障学)は、「この演習はインド太平洋における地政学的な緊張がかつてないほど高まっている時期に行われている。参加国の多く、特にオーストラリアやアメリカなどの間では、近い将来にインド太平洋が紛争の場になるかもしれないという意識が非常に強く、こうした演習は地域全体の戦略的抑止力を構築するためのものである」と述べた。7月12日、フィナンシャル・タイムズ紙は、米国防省のColby氏が米中が台湾をめぐって戦争になった場合、オーストラリアと日本がどのような役割を果たすのかについて、両国に説明するよう求めたと報じている。Powls准教授は、「今回の軍事演習は、PNGがその一部を主催することから、これは太平洋にとっても重要な意味を持つ」という。また、PNG、トンガ、フィジーがニュージーランドのSouthern Katipo演習に参加していることにも触れ、「PNG、トンガ、フィジーの国防軍が二国間合同訓練に含まれることが、ますます一般的になってきている」と言及した。(Radio New Zealand/JUL17, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/567151/building-deterrence-png-to-host-part-of-australia-s-largest-military-exercise
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
オーストラリアの大規模な軍事演習の一部を実施(パプアニューギニア)
2025.07.22