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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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中国、太平洋の軍事基地支配権に関する「誤った筋書き」を否定(太平洋諸島)

フィジーのRabuka首相による「中国の軍事基地は太平洋地域では歓迎されない」といった発言を受け、在フィジー中国大使館は、中国は地政学的な競争には興味がないとし、「太平洋島嶼国との協力は中傷によって消し去ることはできない」と警告した。キャンベラでのナショナル・プレス・クラブで記者団に対して、Rabuka首相は「習近平国家主席を『偉大な指導者』と称賛する一方で、自身が指導者である限り、中国が軍事基地を持つことは許容し難い」と述べた。在フィジー中国大使館は声明の中で、「中国は常に太平洋島嶼国を良き友人、良きパートナー、良き兄弟と見なしてきた。中国が太平洋に軍事基地を設置するという主張は虚偽の筋書きであり...根拠がなく、隠れた意図によるものである。」と伝えている。また、「中国は、地政学的な競争や、いわゆる 『勢力圏』の獲得にはまったく関心がない。中国の援助には政治的な条件は一切付帯せず、他国に自分たちの意志を強要することも、空約束をすることもない。」と主張している。オーストラリアのConroy太平洋地域担当大臣は、中国政府が太平洋地域における警察協力の拡大など、当地域における安全保障上の「存在感」の確立を目指していると繰り返し公に発言していると、オーストラリア国営放送(ABC放送)が報じている。さらに、ABC放送によると、オーストラリア政府は、中国は太平洋地域における安全保障上の足場を固めようとしており、その手段としては、軍事目的にも使用できる「二重用途」のインフラプロジェクトが考えられると警告している。それに対して中国側は、「太平洋は協力の舞台であり、熾烈な競争の戦場ではない。太平洋島嶼国に対する中国の誠意ある援助を、地理的競争関係という狭い視点から見るのは意味がない。」と主張している。なお、中国は9月に大陸間弾道ミサイルの発射実験を行い、フィジー上空を通過して、中国から11,000km離れた太平洋の国際水域に着弾した。(Radio New Zealand/JUL07, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/566193/china-rejects-false-narratives-on-pacific-military-base-claims