7月3日、オーストラリア訪問中のフィジーのRabuka首相は、キャンベラのナショナル・プレス・クラブにてスピーチを行い、「フィジー人がオーストラリア国防軍に入隊することを希望しており、オーストラリア軍の人員不足を解消するため、フィジーは『全人員』を提供する」と述べた。現在5,000人ほど不足しているといわれるオーストラリア国防軍に、太平洋諸島出身者を採用する可能性があるとの方向性に対して、同首相は 「そうなることを望んでいるが、オーストラリアがどうするかはオーストラリアの政策次第だである」と言及し、フィジーが国防軍に提供できる人員数を尋ねられると 「もしフィジー人に門戸が開かれているのであれば、5,000人を提供できる」と回答した。そして、フィジーは太平洋・豪州労働移動スキーム(PALM)の下で、その枠を容易に埋めることができるといわれている。実際に、このPALMで働く31,460人の労働者のうち、フィジー人は5,300人以上となっており、2番目にPALMへの参加者が多い国となっている。PALMはオーストラリアの主要な雇用プログラムで、太平洋島嶼国9ヶ国と東ティモールの人たちが、非熟練、低熟練、半熟練の職種で短期・長期雇用を得ることができる。昨年4月、オーストラリアのMarles国防相は、オーストラリア政府による国防費500億豪ドル増額計画を発表し、特殊技能を持つ「特定の非オーストラリア国民」を国防軍に入隊させるために移民プログラムを利用することを示唆している。(Radio New Zealand/JUL3, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/565854/fiji-willing-to-provide-5000-personnel-to-australian-defence-force-rabuka
フィジー
【経済・社会動向】
Rabuka首相、豪国防軍に5,000人規模の人員提供(フィジー)
2025.07.10