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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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貧困国が中国債務の返済で$220億ドル(太平洋諸島)

ローウィ研究所の新たな研究によると、世界最貧国は今年、中国への債務返済で過去最高額を支払う見込みである。この研究によれば、世界銀行が2025年に最も脆弱な国と評価した75カ国(太平洋地域の10か国を含む)から、中国が$220億ドルの債務返済を請求する見込みだという。ローウィ研究所の研究者、Duke氏は、「中国が『主要な二国間融資国』から『開発途上国の主要な債権回収者』へと役割を変えた」と指摘した。そして、Duke氏はトンガ、サモア、バヌアツをそれぞれ融資の状況からリスクが高い国として挙げている。同氏の予測によれば、例えば、トンガでは今後数年間で政府の収入の約15%が債務返済に充てられるという。続けて、「中国は一帯一路の政策と共に、2010年代、太平洋地域と融資という形態をとって関係を持った」と指摘している。中国が提供した開発支援の80%は融資の方法だったが、その後世界銀行やオーストラリアといった融資オプションが増えたこともあり、2018年ごろから中国からの融資は急激に減少したという。中国側にもこうした最貧国の債務の拡大に責任があるという非難もあるが、中国外務省は、「中国は、開発途上国との投資および融資に関する協力において、国際的慣行、市場原理、および債務の持続可能性の原則に従っている」と主張している。(Radio New Zealand/JUN05, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/563151/poor-countries-set-to-pay-22billion-for-china-debt