パプアニューギニアの主要病院の1つであるModillon病院の病院長代行は、「同病院の職員は、深刻な管理・資金不足、不安定な労働環境におかれており、病院が崩壊寸前にある」と述べた。この病院は、50万人の地域住民に医療サービスを提供する役割を担っている。Jeremiah病院長代行は、「Modillon病院が、適切な医療機関としての機能を果たせなくなっている」と言及し、その原因としてリーダーシップの欠如と外部からの干渉を指摘している。職員からは、携帯用X線装置や麻酔機器などの重要な医療機器が故障しているとの報告がある。また、滅菌システムが機能していない他、水道と電気の供給が不安定であり、トイレや手洗い施設は劣悪な状態で、こうした衛生面での深刻な問題が指摘されている。医師たちは、給与名簿から外されたと報告しており、他の職員は家賃未払いのため職員住宅から退去させられたという。病院資金の6分の5が給与に充てられ、病院運営にほとんど資金が残っていないとの報告があるにもかかわらず、こうした事態が起きている。(Radio New Zealand/MAY26, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/562109/papua-new-guinea-modillon-hospital-in-madang-on-the-brink-of-collapse-warns-manager
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
マダン市のModillon病院が崩壊寸前と管理者警告(パプアニューギニア)
2025.06.03