クック諸島は2025~2030年の包括的戦略的パートナーシップ(CSP)協定を中国と結んだが、署名から3か月経っても具体的な進展はみられていない。Brown首相が2025年2月10日から14日にかけて中国を訪問し、包括的戦略的パートナーシップ(CSP)2025-2030の行動計画と3つの覚書に署名した。この協定は、経済、インフラ、海洋協力、海底鉱物開発などが中心となっており、安全保障や防衛は含まれていない。しかし、この中国との協定調印は、クック諸島と市民権を含む特別な関係を共有することになるとして、ニュージーランドを苛立たせた。ニュージーランドは、クック諸島は2001年の100周年共同宣言の条項に基づいて、ニュージーランドと協議する必要があるとし、中国との協定の前に協議が行われていないことに懸念を表明した。こうしたことを受けて、クック諸島のElikana外相はクック諸島の伝統的なパートナーであるニュージーランドとオーストラリアへのコミットメントを改めて強調し、「我々の最初のコンタクト先は、常に従来のパートナー(ニュージーランドとオーストラリア)である。もし彼らが援助してくれないのであれば、他の開発パートナーを探すことになる。」と述べ、引き続き伝統的パートナーであるニュージーランド・オーストラリアとの連携を重視することを表明している。(Radio New Zealad/MAY13, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/560799/no-movement-on-cook-islands-china-deals-months-after-signing
クック諸島
【中国・台湾進出動向】
中国との包括協定、停滞続く(クック諸島)
2025.05.20