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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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失業率の急上昇(太平洋諸島)

ニュージーランド統計局(Stats NZ)の新しいデータによると、太平洋島嶼国の人々の失業率は10.8%に急上昇し、ニュージーランド全国平均の 5.1% の 2 倍近くに達している。全体的な雇用統計は安定しているものの、太平洋島嶼国の失業率について、労働党の太平洋島嶼国担当報道官であるSepuloni氏は、「非常に残念な状況」と述べている。そして、Sepuloniは、「政府が公共サービスの人員削減や住宅・インフラプロジェクトの廃止を選択し、一方で地主やタバコ業界に数十億ドルを投入する中、太平洋島嶼国系住民の失業が増加しているのは、残念だ」と述べた。「建設、農業、林業、漁業など、多くの太平洋島嶼国系住民が従事する業界で、数千人の雇用が失われている。他方、NZのWillis財務大臣は、最新の労働統計を「前向きな兆候」と評価し、過去1年間の賃金上昇率4.5%を強調した。「この経済状況下で、人々が苦戦を強いられていることは承知している。そのため、NZ政府は、5月22日に財政を健全化するための取り組みを継続しつつ、経済成長を促進するための基盤を強化する予算案を提出する」と述べた。次期予算案では、運営費が$24億から$13億に削減されるという。これに対してSepuloni氏は、今後の予算案を「既存の不平等を悪化させる『切り捨て』計画」と強く批判している。2024年太平洋島嶼国系住民の失業率が9.9%に上昇した結果を受けて、労働党のEdmonds下院議員は、太平洋島嶼国系の若者の失業率が24.4%(太平洋島嶼国系の若者の4人に1人)に達したことに懸念を表明し、雇用、教育、訓練のいずれにも属さない太平洋島嶼国系の若者(NEET)を支援するプログラムの資金削減を批判した。(Radio New Zealand/MAY08, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/560314/pacific-unemployment-surges-to-nearly-double-national-rate-report