世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局のPiukala代表は、「気候変動に強い医療施設の構築が最優先事項である」と述べた。Piukala氏は、ツバルへの訪問中にこう発言し、元トンガの政治家である同氏は、太平洋諸島諸国の独特な医療ニーズを強調した。太平洋諸島出身者として、私たちの太平洋諸島諸国に特有のニーズを理解している。私たちは皆、気候変動に対して脆弱であり、私が実現したい優先事項のひとつは、太平洋諸島の人々のために、気候変動に耐性のある医療施設を建設することである。」とメディアに語った。ツバル政府は、Piukara氏の訪問は、ツバル国民全員が質の高い医療を受けられるようにするというWHOの取り組みを強調するものであるとした。ツバルのマーガレットプリンセス病院で外科医としての勤務経験があるPiukara氏は、ツバルのTeo首相をはじめ、保健大臣や医療スタッフを含む他の政府閣僚と面会し、ツバル国民の健康と福祉の改善に向けた戦略について話しあった。そして、ツバル政府による医療インフラの整備、特に予防接種率の向上、新しい酸素設備の設置、検査室や薬局サービスの拡充、Fongafale島での2つのクリニックの開設などの取り組みを高く評価した。人口1万1000人と推定されるツバルは、世界で最も孤立した国のひとつであり、WHOによれば、この島には限られた医療施設しかなく、医療従事者も不足しており、必要な医薬品や技術へのアクセスも不十分であるという。(Radio New Zealand/MAR26, 2025)
太平洋地域
【環境・気候変動】
気候変動に強い医療体制の構築がWHOの最優先事項(太平洋諸島)
2025.03.28