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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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太平洋戦争から80年を経てなお続く不発弾との闘い(ソロモン諸島)

ソロモン諸島におけるガダルカナルの戦いから80年以上が経った今も、住民たちは不発弾の処理に苦慮している。数千発の不発弾や放置された兵器(UXO/AXO)が島々に散らばっているからである。人道支援団体「The Halo Trust」は2023年以来、同国の飛行場、弾薬庫、旧軍事野営地を調査しており、601の危険区域を特定し、2000万平方メートル以上を調査した。プログラムマネージャーの Teasdale氏は、Pacific Wavesの取材に対し、「私たちが収集した情報は警察に引き継ぎ、警察はそれをもとに地域特定や不発弾処理を支援している。ソロモン諸島の人々は不発弾と共存することを学んできた。」と述べた。警察は「数時間以内」に現れて不発弾を処理し、また、地元住民が不発弾の近くで安全に過ごしたりするための教育も大いに役立っているという。それでも事故は起きており、2021年には、アメリカ軍の105mm砲弾が爆発し、ホニアラで1人が死亡、数人が負傷した。 4人の若者グループが、募金活動のための炊き出しで火を起こしたが、その直下に戦争で使われた砲弾が埋まっていたことに気づかなかったという。2020年には、不発弾処理機関の職員2名が不発弾の調査中に死亡した。2024年8月には、学校敷地から202個の不発弾が撤去された。しかし、ソロモン諸島だけに不発弾が放置されているわけではない。この問題は太平洋の9つの国々で発生している。専門家は、太平洋諸島政府が脅威に対処できず、国際支援を取り付けることができないのは、データの収集と調整が不十分であることが原因であると指摘している。(Radio New Zealand/MAR19, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/545292/battle-continues-in-solomon-islands-against-uxos-eight-decades-after-wwii