1月7日ニューカレドニア議会は第18代政府を選出したが、フランス領太平洋地域の行政執行部における新大統領の選出をめぐっては、水面下で激しい駆け引きが続いている。比例代表制の「合議制」システムの下、新しい政府チームは54議席の議会を反映し、前政権と同様に11人の議員で構成される。議会での投票後、新政権のメンバーは、非公開で初会合を開くよう命じられ、議題の筆頭には、微妙な問題をはらむ大統領および副大統領の選挙が挙げられた。前回、2021年にこのような事態が発生した際には、Louis Mapou氏を選出するまでに5か月を費やし、同氏は1998年のヌメア協定の一環としてポストが設置されて以来、初めての独立推進派のニューカレドニア政府大統領となった。極端な二極化と非常に僅差の多数派という背景の中、今回の選挙では、親仏派の政府大統領が選出される方向に勢力バランスがわずかに傾いているようだ。2024年12月24日に、穏健派の親仏派政党であるカレドニア・アンサンブル(Calédonie Ensemble)から「集団」辞職が起こり、独立派のルイ・マプー(Louis Mapou)が率いる前政府が崩壊した。マプー氏は在任中、コロナ危機、ニューカレドニアのニッケル産業の崩壊寸前、そして最近では2024年5月13日に勃発した反乱暴動とその社会的・経済的影響など、いくつかの課題に対処しなければならなかった。特にカレドニア・アンサンブルが主張したマプー氏に対する主な不満の1つは、暴動後の再建に関するフランスからの財政支援に対する同氏の姿勢であった。マプー氏の「PS2R」計画は、主に最大10億ユーロのフランスからの融資パッケージに依存していたが、カレドニア・アンサンブルは、この計画はニューカレドニアを維持不可能な負債状況に追い込むとして、強く反対していた。新政権の11人の議員は以下のとおり。ロイヤリスト/集会(LR)会派から4名 - Alcide Ponga、Isabelle Champmoreau、Christopher Gygès、Thierry Santa. FLNKSから3名ーGilbert Tyuienon、 Mickaël Forrest、Samuel Hnepeune. 国民独立連合から2名ーAdolphe DigouéとClaude Gambey. カレドニア・アンサンブル/エヴェイユ・オセアニアン会派の2名 ーJérémie Katidjo-Monnier (Calédonie Ensemble) 、Petelo Sao (Éveil Océanien).(Radio New Zealand/JAN8, 2024)
ニューカレドニア
【経済・社会動向】
議会が新政府を選出(ニューカレドニア)
2025.01.10