ブラウン首相によれば、クック諸島は国連加盟の基準を満たすことができないこと、また、国連加盟の条件を満たすニュージーランドとの既存の関係があることから、国連及び英連邦への加盟を追求しない方針であるという。また、国連加盟には国連が定める多くの基準があり、それによれば、「私たちはそれらの要件を満たしておらず、英連邦への加盟についても、今後加盟のための新たな努力はしない」と発言した。Tingika Elikanaクック諸島外務大臣はRNZの取材に対し、クック諸島はニュージーランドの一部であり、クック諸島の人々はニュージーランドの国民でもある。クック諸島がニュージーランドとは別の国連加盟国となった場合、両国を結びつける現行の条約により、クック諸島の人々はニュージーランドの市民権を失う可能性もあると述べ、短期間の選挙で選ばれた政治家がそれを決めるべきではないとした。国連加盟に関しては国民投票を実施する必要があり、その後、ニュージーランドと協議に入るべきだとも述べた。一方、英連邦に関してブラウン首相は、ニュージーランドを通じて、クック諸島は既に英連邦に含まれていると見なしていると英連邦側からの書簡で伝えられたことを明らかにした。但し、クック諸島には会議への参加権も発言権も認められてはいない。今後は英連邦に加盟することで得られるクック諸島にとってのプラス面を考慮しつつ対応していくとの考えであるという。(Radio New Zealand/JAN4, 2025)
クック諸島
【経済・社会動向】
首相が国連への加盟資格がないと発言(クック諸島)
2025.01.10