日本とニュージーランドは太平洋諸島地域の支援にさらに力を入れ加速させる。ニュージーランドの外務大臣であるWinston Peters氏はこれは戦略的パートナーシップで、財源を確保し支援をさらに強化させると述べた。Peters外相はウェリントンで日本の河野外務大臣と面談し、決定した支援策が、官僚レベルでもたつかないように確認しあった。ただ、これらの戦略的パートナーシップの具体的内容については、今後話し合われていくとのことだ。どの国よりも太平洋島嶼国について知識があるのがニュージーランドであり、主たる役割を務めながら日本などの国に協力してもらうようにすると述べた。河野外務大臣は、海上保安や、連携強化において2国で協力し合っていくと述べ、また太平洋地域が両国にとって戦略的にとても大切な地域であるとも述べた。日本はニュージーランドと太平洋島嶼国の財政赤字についても協力して解決していきたいとしている。（OCT 16,2018）

この2国間協力について、中国との競争や、アメリカの不透明さに反応するだけでなく、太平洋諸島の声に耳を傾けるべきだと指摘する声も学術界にある。Massey Universityの戦略地政学教授Anna Powles氏は太平洋地域の開発の効率化はこの地域のとって望ましいとしながらも、日本とニュージーランドの協力関係は状況に応じて考えられなければならないとも述べた。戦略地政学上中国とのせめぎあいという現状とアメリカのこの地域での政策の不透明さという背景があるが、我々はこの地域で積極的な開発をしなければならない。特に、日本とニュージーランドは太平洋島嶼国の声と、指導者に耳を傾けなければならないと述べた。（OCT 17, 2018）