バヌアツガイドブック
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 バヌアツは大統領を元首とする共和制で、行政の実権は首相にある。議会は1院制で議席数は52、任期4年。内閣は議員の中から首相の指名によって選ばれる。このほかに部族の首長で構成される評議会があり、伝統的な習慣と憲法の問題に関して議会にアドバイスを行う。 外交的にはパプアニューギニアやソロモン等のメラネシア諸国との連携強化、非同盟主義、反核運動の推進を掲げている。 内政面では、過去、英国とフランスによる共同統治が行われてきたが、1980年独立し、初代首相には独立運動のリーダーであったウォルター・リニが就任した。その後、英語系の国民連合党(NUP)と仏語系の穏健政党連合(UMP)が政権争いを繰り返し内政は不安定な状況が続いたが、1995年の総選挙で両派の連立政権が成立して関係は幾分修復された。 近年では2016年から4年間続いた統一運動グループ(RMC)率いるシャーロット・サルワイ政権の任期満了に伴う総選挙が2020年に行われた。この総選挙では政党が乱立していたため一党が議席過半数を確保することができず、野党が連合を組み政権を奪取した。ボブ・ロウマン率いるヴァヌア・アク党(VP)を中心に連立政権が組まれ、政権交代が行われる形となった。 これまでのバヌアツ経済はタロイモやヤムイモが中心の自給自足農業とコプラの輸出が中心で、恒常的な輸入超過による貿易赤字を外国からの援助で補填してきた。 1997年半ばよりアジア開発銀行(ADB)とオーストラリアを中心とする援助国の協力の下、大規模な行政・経済改革「包括的改革計画」が実施され、2003年には中期計画「優先課題・行動計画」を策定した。 この結果、2000年代前半の低成長を脱し目覚しい経済成長を遂げ、他の発展途上国の経済開発のモデルとも見なされている。2018年のGDPは約9億1千万USD(世界銀行)を記録し、インフレは2.3%(2018年 IMF)、外貨準備は記録的に増加し、通貨も安定した。2020年12月には後発開発途上国(LDC)の卒業を宣言し、ポートビラ市内で祝賀パレードが行われた。 人口の70%が全土で自給自足農業を営む状況は基本的に変わらないが、近年、農業の多様化によりココアや牛肉の輸出が増6政治体制と内政経済サイクロンで壊された学校

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