太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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表 6-7 2023年以降も継続する国際機関の取り組み りである。 CIF GGGI GCF 国際機関 ADB プロジェクト 太平洋地域金融ファシリティ設立準備(2021年~現在) 太平洋再生可能エネルギープログラム(2019年~現在) エネルギーアクセスプロジェクト(2017年~現在) フローティングソーラープラスプロジェクト準備(2020年~現在) 太平洋地域における気候変動に強い投資経路拡大支援(2020年~現在) エネルギーアクセスプロジェクト(小規模水力発電プロジェクト)(実施年:2017年~現在) 地方電化プロジェクト(実施年:2017年~現在) 太平洋低排出気候レジリエント開発パートナーシップ(2020年~2023年) バヌアツ共和国・コミュニティを主体とする気候レジリエンスプロジェクト(Vanuatu community-based climate resilience WBの地方電化プロジェクトに対し、USD677万のファンドを支援している181。 GGGIとニュージーランド政府のパートナーシップにより、太平洋諸島国における低排出、気候変動に強い開発への移行を支援するとしてNZD 470万の資金が提供するものである。 対象コミュニティの農業および漁業分野において、気候変動への適応力を高めるための農業技術や海洋資源管理の研修実施、気象情報および早期警報システムへのアクセス提供、地方の災害リスク軽減委員会の設立支援などを行う69 概要 バヌアツ共和国、ソロモン諸島、FSM、キリバス、RMI、サモア独立国およびツバルにおいて、特に低所得層や女性の借り手に対して安価なクリーンエネルギー分野の融資を行うための金融ファシリティ設立を目指し、USD1,500万のグラント(ファシリティ)が各国の開発銀行に提供される174。 バヌアツ共和国を含む太平洋島嶼国の再エネ事業への民間投資の制約を克服するために、融資、保証、信用状などの資金支援を行うプログラムである(2022年現在のプログラムステータスは承認済みの段階)175。 ディーゼル発電に代わる水力発電の設置およびサント島およびマレクラ島における配電網の拡張を支援している176。同プロジェクトでは、2021年にUSD600万の追加融資が承認された177。 2022年~2023年に太平洋再生可能エネルギー投資ファシリティの下で承認予定の洋上太陽光発電設置のプロジェクトに向けた能力開発、デューデリジェンスを実施しており、バヌアツ共和国も対象となっている178。 技術支援として、太平洋諸島14か国すべてにおける気候変動適応への投資を拡大する取り組みを支援するものである。インフラ投資の気候変動対策やGHG排出量削減のための小規模再エネ開発プロジェクトの支援など幅広く資金提供を行っている179。 ADBのエネルギーアクセスプロジェクトに対し、CIFもUSD700万のファンドを提供している180。 174 ADB (2021) Technical Assistance Report - Preparing the Pacific Regional Financing Facility 175 https://www.adb.org/projects/52329-001/main 176 https://www.adb.org/projects/49450-008/main 177 https://www.adb.org/projects/49450-029/main https://www.adb.org/news/adb-signs-6-million-grant-expand-renewable-energy-vanuatu 178 https://www.adb.org/projects/49450-028/main 179 https://www.adb.org/projects/54068-001/main 180 https://www.climateinvestmentfunds.org/projects/energy-access-project-small-hydropower-project 181 https://www.climateinvestmentfunds.org/projects/rural-electrification-project

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