3) 再生可能エネルギー推進体制 GCFのNDAである気象・地質災害・環境・エネルギー省 (Ministry of Climate Change, Change Adaptation, Meteorology, Geo-Hazards, Environment, Energy and Disaster Management) が再エネおよび気候変動関連プロジェクトを実施する際のひとつの連絡先と想定される。GCF157に記載されている連絡先は以下のとおりである。 6.1.4. 現地企業の取り組み バヌアツ共和国における現地企業の主な取り組みは以下のとおりである。 2) 導入課題・対応策・ポテンシャル バヌアツ共和国は化石燃料の大半を輸入しており、国内のクリーンエネルギーの活用を促進す緩和ビジネス • Ms. Florence Iautu (Operational Focal Point), BBAGO@MECDM.GOV.SB NA 分野:製造 バヌアツ共和国では使い捨てのプラスチック製品に代わる手工芸品産業が繁栄している。地元のヤシに似た木の葉を編んで作ったバッグは、使い捨てのレジ袋の代わりによく用いられている。2018年、バヌアツ共和国政府は使い捨てのビニールの買い物袋、飲料用のストロー、発泡スチロールの食物用容器を禁止したため、ビジネスへの追い風になっている158。 A社 分野:小売 バヌアツ共和国で最大規模のコンピューター小売店を運営している。同社が提供するサービスは、PC修理、データバックアップ&リカバリー、ネットワーク/サーバー、不正プログラム・ウイルス除去、ノートパソコン修理などである159。ソーラーパネルやバッテリー機器も扱う。 B社 分野:小売 2002年設立、PAYGシステムを取り入れたITショップを運営している160。取扱製品は、ノートパソコンやプリンター、ネットワーク関連機器など多岐にわたるが、ソーラーパネルやバッテリー機器も取り扱う。ソフトウェア、POS、LEDなどである。 C社 分野:小売 66 表 6-3 現地企業の取り組み ることが喫緊の課題となっている。これは同国のエネルギーロードマップにおいても最優先課題に設定されており、たとえばバヌアツ共和国における最大面積の島であるサント島では、クリーンエネルギーである水力発電を早急に開発することが必要となっており、水力発電プロジェクトが実施されている。バヌアツ共和国の都市部では、給電のための変電容量が逼迫しつつあり、安定供給を継続するための発電設備と変電設備の増強が不可欠となっている156。以上のとおり、バヌアツ共和国では再エネ導入が積極的に進められており、主要な島では大規模な再エネ事業として水力発電が導入されているが、数多くの離島ではSHSやマイクログリッドなどが導入されているなど、小規模な再エネ事業の展開も期待されている。 再エネ未利用 再エネ利用(太陽光) 再エネ利用(太陽光) 再エネ利用(太陽光) 156 JICA(2022)サント島における水力発電施設建設計画 事業事前評価表 157 https://www.greenclimate.fund/countries/solomon-islands 158 https://www.huffingtonpost.jp/entry/vanuatu-plastic-ban_jp_5c7cd1cde4b0e5e313cc703d 159 https://store.cw.vu 160 https://etech.com.vu
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