第4章 フィジー共和国のエネルギー事情(最重点国) 4.1. フィジー共和国の実情 4.1.1. 関連政策・法規制 (1) 脱炭素・再エネ関連政策 表 4-1 NDC概要 1) NDC フィジー共和国の最新版NDCは「Fiji’s Updated Nationally Determined Contribution」である。同・ 異常気象・自然災害:気候変動に強い居住地の計画と開発、包括的なマルチハザード提供とリスクアセスメント、住宅ストックの強化 ・ 目標2:2030 年までに再エネ発電(系統連系)100%近くを達成さ非GHG目標(目標2~4) ・ 目標3:運輸、産業、電力需要側のサブセクターを含む経済全体の・ 目標4:国内海上輸送における排出量を40%削減 ・ 目標8:脆弱性の高いコミュニティの移転、「より良い復興」のコン・ 目標9:「フィジー共和国における気候変動に強く、環境的に持続可能な医療施設のためのガイドライン」を策定し、強固な医療システムを構築 ・ 目標10:自然環境と生物多様性を保全し、炭素隔離の可能性を含む・ 目標11:2035年までに3,000万本を植林 ・ 目標12:排他的経済水域(Exclusive Economic Zone: EEZ)の30%を海洋保護区とし、国家海洋政策の実施により2030年までにEEZを100%管理 NDCの概要は以下のとおりである。 25 項目 参照NDC コミットメントの種類 目標年 実施期間 対象セクター 対象ガス GHG目標(目標1) 適応目標(目標5~12) ・ 目標 5:作物管理、畜産、サトウキビ栽培、漁業における持続可能適応セクター 詳細 Fiji’s Updated Nationally Determined Contribution GHGおよび非GHG 2030年 2021年~2030年 エネルギーセクター(発電・送電、需要側のエネルギー効率化、運輸(陸上・海上)、海域・沿岸分野 CO2, N2O, CH4 ・ 目標 1:2030年までにエネルギーセクターからのCO2排出量をBAU比で30%削減する(基準年は2013年) せ、エネルギーセクターのCO2排出量をBAU比で20%削減 エネルギー効率改善により、エネルギーセクターのCO2排出量を10%削減 な実践の促進に重点を置いた、気候スマート農業の実践を採用 性(レジリエンス)の強化 クロンの影響を軽減するための解決策整備 セプトの実現 生態系サービスを長期的に持続可能な形で提供 セス向上および自治体の役割強化 岸の保護、マングローブの保全と強化等 ・ 目標6:既存の重要な公共インフラの改善、修理、移転による強靭・ 目標7:早期警報・監視システムを簡素化・標準化し、洪水やサイ・ 天然資源活用:国および地方レベルのステークホルダーの情報アク・ サイクロン・洪水対策:公共インフラ強化 ・ 淡水資源の保全:水資源管理手法を用いた施策の実施 ・ 海洋の生物多様性と海洋生態系の保全と保護:持続可能な漁法、沿
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