太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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表 3-13 日本企業の取り組み 業種 建設業 建設業 製造業 建設業 商社 建設業 表 3-12 JICA民間連携案件の採択実績 ビジネス分類 緩和ビジネス 緩和・適応ビジネス 適応ビジネス 3.4. 将来的なビジネス参入の可能性 3.4.1. ビジネス参入の可能性 (1) 参入可能性 参入可能性を「政策/方針」、「市場」、「将来性/持続性」の3つの観点から検討した結果、日本企業のPNGにおけるGHG削減および気候変動対策におけるビジネス参入の可能性は「高い」と評価した。 PNGにおける日本企業の主な取り組みは以下のとおりである。 18 再エネ利用 未利用 未利用 未利用 利用:太陽光 利用:太陽光 未利用 案件名(企業、年度) 大洋州島嶼国における廃ガラスリサイクル沖縄モデルの導入案件化調査((株)トリム・(株)沖縄TLO共同企業体、2012年度) 炭化装置による有機廃棄物の削減と再利用による循環型社会構築のための案件化調査(五友エコワークス(株)、2017年度) 海水淡水化装置を用いた住民向け飲料水の販売事業モデル構築のための案件化調査(ワイズグローバルビジョン(株)、2016年度) 動静脈物流ビジネスモデル構築事業準備調査(BOPビジネス連携促進)(伊藤忠エネクス(株)、2011年度) 零細漁業者のバリューチェーンへの連結による小型船外機船市場創出の普及・実証・ビジネス化事業(ヤマハ発動機(株)、2021年度) 出所: JICAウェブサイトを参考に受託者作成 3.3.2. 日本企業の取り組み 案件概要 廃ガラスから製造する再生資材「スーパーソル」を活用した製品による雨水貯水の水質保持、土木資材、土壌改良、し尿処理へ応用する。途上国における廃棄物管理促進による再生資材製造プラントの販路の拡大を目指した案件。 1200度の高温であらゆる廃棄物を無害で炭化させ、高品質な炭・酢液を製造できる炭化装置「エコ炭くん」を活用し、都市化に伴い増え続ける廃棄物の処理を行う。炭・酢液を農業・畜産・生活環境改善用にも活用を目指した案件。 海塩化物イオンを99.9%以上除去し、1日あたり1000Lの真水(ミネラル豊富な美味しい水 )を海水から造ることができる小型海水淡水化装置「オーシャンピュアE-1000D」を活用し、住民の安全な水へのアクセスを改善することを目指した案件。 パラオ共和国・PNG・FSM・RMIにおいて自動車リサイクル事業の可能性を調査し、現地のBOP層へ貢献等も視野に入れたビジネスモデル構築の検討を行った案件。 (契約交渉中)

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