第16章 キリバスのエネルギー事情(その他) 16.1. キリバスの実情 表 16-1 NDC概要 ・ 海域・沿岸セクター(マングローブ、沿岸植生、海草藻場など) CO2 ・ 2000年から2014年までの過去のデータを外挿(補外)したBAU予測比で、2025年までに13.7%、2030年までに12.8%のGHG排出量を削減(条件なし) に48.8%、2030年までに49%のGHG排出量を削減(条件有) ・ 適切な国際的な支援を得ることにより、BAU予測比で、2025年まで・ 適切な国際支援を得ることで2030年までに60%以上のGHG排出量非GHG目標 ・ 気候変動の影響に対応した保健サービス提供の強化 ・ 健全で確実なインフラ整備と土地管理の推進 ・ 適切な教育、訓練、意識向上プログラムの実施 ・ 災害時の早期警報、災害・緊急事態管理の効率性向上 ・ 持続可能な再生可能エネルギー源の利用とエネルギー効率の促進 ・ 資金調達、支出監視、強力なパートナーシップの維持のための能力・ 寄宿学校、島議会、民間施設、家庭など地方公共・民間施設:100%・ マングローブ資源の保護と持続可能な管理、沿岸植生と海草藻場の保護と強化に積極的に取り組み、年間排出量の100倍以上に相当する600万トン以上の二酸化炭素を効果的に管理 要は以下のとおりである。 168 16.1.1. 関連政策・法規制 (1) 脱炭素・再エネ関連政策 1) NDC キリバスの最新版NDCは「Updated Nationally Determined Contribution」である。同NDCの概項目 参照NDC コミットメントの種類 目標年 実施期間 対象セクター 対象ガス GHG目標 目標達成のための施策、現状の動きなど 適応セクター 2025年までに、以下の分野・地域において再生可能エネルギーとエネルギー効率を向上させ、化石燃料の使用量を削減 ・ 南タラワ45%(再エネ23%、エネルギー効率22%) ・ キリティマティ島:60%(再エネ40%、エネルギー効率20%) ・ 南キリバス病院、製氷工場を含む地方公共インフラ:60%(再エネ40%、エネルギー効率20%) ・ ガバナンス強化、政策、戦略、法規制の強化 ・ 知識強化・情報のアクセス向上、情報管理・共有の改善 ・ 中小企業を含む民間セクターの強化とグリーン化 ・ 統合的かつセクター固有のアプローチによる水と食料の安全保障の詳細 Updated Nationally Determined Contribution Intended Nationally Determined Contribution GHG 2025年、2030年 2020年~2025年、2025年を基準に~2030年 ・ エネルギーセクター(電力: 48%、輸送:52%)(発電、海上輸送、陸上輸送、離島におけるケロシン(灯油)ランプ、LPGおよびケロシンでの調理) 削減が可能となる(条件有) (再エネ100%)である 向上、健全で回復力のある生態系の促進 強化
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