2) ナウルエネルギーロードマップ(Nauru Energy Road Map: NERM)2018-2020 ナウル共和国では、2018年1月にNERM 2018-2020が発表された。同ロードマップは2014年に発表されたNERM 2014-2020の改訂版であり、2020年までの主な目標および成果は以下から変更されてない。改訂された部分は、キャパシティ、電力、再生可能、効率性、燃料、そして運輸に関する6つの活動計画である356。 表 15-2 NERMの主な目標と成果 3) 導入促進策 IUCN/UNEP/GEFの低炭素島嶼プロジェクトからの支援により、2017年1月に低炭素基金(Low Carbon Islands: LCF)を立ち上げた。LCFは、民間セクター(企業や家庭)に対して、エネルギー効率の高い洗濯機、冷蔵庫、冷凍庫への切り替えを促すインセンティブを提供する。たとえば、LCFは、新しい効率的な家電製品を購入する際に30%の補助金を提供するものである357。 15.1.2. セクター別情報 表 15-3 セクター別GHG排出量(MtCO2e:二酸化炭素換算100万トン) ・ コミュニティ開発:ジェンダーに配慮した計画策定等 ・ 教育・人材育成:開発プロジェクトによる技能移転等 (http://lowcarbonislands.org/news/lowcarbonfundlaunch/)へのアクセスができない。 出所:Climate Watch, Intended Nationally Determined Contribution、Updated Nationally Determined Contribution、Nauru Framework for Climate Change Adaptation and Disaster Risk Reductionを参照し受託者作成 出所:NERM2018-2020 -24時間365日、中断を最小限に抑えたオングリッドで電力供給 -再エネでオングリッドの電力 50%を供給 -住宅、商業、政府部門のエネルギー効率を30%改善 - 信頼性が高く、安価で安全な電力供給とサービス - 信頼性が高く、安全な化石燃料の供給 - 信頼性が高く、安価なエネルギーサービスへのユニバーサルアクセス - 効率的なエネルギー供給と利用 - 再生可能エネルギーによる電力供給 - エネルギー部門の財務的持続可能性 - エネルギー計画・実施のための効率的で強固かつ、十分な資源を有する機関 (1) セクター別GHG排出量 セクター別GHG排出量は以下のとおりである。 GHG合計(LUCF含む) All GHG 0.08 なお、NERM 2018-2020のターゲットを達成するために、UNDPはナウルにおけるエネルギーロードマップの主要目標の達成支援(Supporting Mainstreamed Achievement of Roadmap Targets on Energy in Nauru: SMARTEN)を2021年から実施している。 主な目標 成果 分類 GHG合計(LUCF含まない) 0.08 0 農業 0.03 0 162 バンカー燃料 産業プロセス 0 0 土地利用・林業(LUCF) 廃棄物 エネルギー 0.07 356 詳細な活動はNERM2018-2020を参照。 357 NERM2018-2020に記載があったが、2022年9月時点でウェブサイト
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