2) マーシャル諸島電力ロードマップ(Marshall Islands Electricity Roadmap: MIEP) RMIでは2018年12月にマーシャル諸島電力ロードマップ(Marshall Islands Electricity Roadmap: MIEP)を発表した。同ロードマップではマジュロ、イバイ、そのほか離島での2050年のゼロエミッションを実現するための3つシナリオを示している。太陽光発電もしくは風力発電を基本とし、離島ではミニグリッドやSHSの導入が検討されている。また、廃棄物発電の利用も検討されている。 等 ・ 生態系の管理・保護・保全:生態系、特に脆弱な沿岸の陸地と海域・ 土地所有権:気候変動の土地への影響の理解促進、対応策検討等 ・ インフラ:道路インフラ、空港、港湾の強化、水へのアクセス向上・ ガバナンスとキャパシティ:適応策の計画、実施、管理等 ・ 社会福祉:豊かで強靭な社会の確保に向けた取り組み等 ・ 経済発展:漁業における海洋ガバナンスのための法体系構築等 ・ 文化遺産:遺産保護等 出所:Climate Watch, The Republic of the Marshall Islands Nationally Determined Contribution、Update Communication on the Marshall Islands Paros agreement NDC、Adaptation Communication – Republic of the Marshall Islandsを参照し受託者作成 128 適応セクター ココナッツオイル発電、自動次世代監視制御システム(SCADA)/ 調達/ 予測、V2G(Vehicle to Grid) 蓄電池、出力抑制、商業・家庭デマンドリスポンス、蓄熱、エアコンの湿式冷却塔/海水式ASHPへの変換、建築基準法/施行規則の改善 【廃棄物セクター】 ・ 埋立地における福岡式メソッド、野焼きではなく廃棄物の焼却、使い捨て容器の禁止、リサイクルの改善、教育、規制の強化、埋立量の削減 【運輸セクター】 ≪陸上≫ ・ 陸上輸送の効率性改善、電動自動車、マルチモーダルな取り組み:アイランドシャトル(定期運行)、電動自転車 ≪海上≫ ・ 海上輸送の効率性改善 【その他】 ・ LPG効率性改善、LPG調理から電気調理への変換 ・ 安全保障:海面上昇、沿岸の浸食による移転、移住、生活保障、海上警備等 を保護するための措置推進等
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