第11章 マーシャル諸島共和国のエネルギー事情(重点国) 11.1. マーシャル諸島共和国の実情 11.1.1. 関連政策・法規制 (1) 脱炭素・再エネ関連政策 1) NDC マーシャル諸島共和国(Republic of the Marshall Islands: RMI)の最新版NDCは2018年に発表された「The Republic of the Marshall Islands Nationally Determined Contribution」と、部分的な更新を追加した「Update Communication on the Marshall Islands Paros agreement NDC」である。同国NDCの概要は以下のとおりである。 表 11-1 NDC概要 非GHG目標 127 項目 参照NDC コミットメントの種類 目標年 実施期間 対象セクター 対象ガス GHG目標 目標達成のための施策、現状の動き 2010年比で2025年に16%, 2030年に27%削減。 ・ 2030年までに国内輸送(海上)におけるGHG排出量を2010年比で40%削減、2050年までに脱炭素を実現 ・ 2010年から2030年の間にGHG排出量をほぼ半減させる ・ 2030年までに電力と輸送用の化石燃料の3分の1以上を置き換え ・ エネルギー効率の大幅な改善と、自然エネルギー、特に太陽光やバ・ 化石燃料の輸入を減らすことが大きな目標 ・ 再エネの取り込み ・ 需要側と供給側の双方におけるさらなるエネルギー効率の改善 【エネルギーセクター】 ≪発電≫ ・ ディーゼル発電機の効率化/迅速な対応、太陽光発電、風力発電、詳細 ・The Republic of the Marshall Islands Nationally Determined Contribution(※実質的な第2版) ・Update Communication on the Marshall Islands Paros agreement NDC GHG 2025年 2020年~2030年まで エネルギーセクター(発電、国内運輸、その他(料理、照明))、廃棄物セクター CO2, CH4、N2O ・ 2025年までにGHG排出量を2010年比で32%削減 ・ 2030年までにGHG排出量を2010年比で45%削減 ・ 2035年までにGHG排出量を少なくとも2010年比で58%以上削減 ・ 2050年までにGHG排出量ゼロを達成 ≪エネルギー≫ ・ 2025年までにエネルギーセクターのGHG排出量を2005年比で22%削減する ≪運輸セクター≫ ・ GHG排出量を12%削減、 ・ 2030年までに国内輸送(海上輸送含む)におけるGHG排出量を≪エネルギー≫ ・ 2025年までに再エネを45%にする。 ・ 2025年までに35%のエネルギー効率化 ・ 2050年または可能であればそれ以前にGHG排出量を正味ゼロにすることを目指す イオ燃料の導入
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